安倍晋三元首相が新総裁に

自民党総裁選は9月26日、投開票されました。党員・党友投票に基づく地方票(300票)と国会議員票(197票)の合計で石破茂前政調会長(55)が199票を獲得し1位、安倍晋三元首相(58)が141票で2位となりました。石破氏が1回目の投票で当選に必要な過半数に届かなかったため、石破、安倍両氏の決選投票が国会議員だけで行われたのです。決選投票では安倍氏が108票を獲得し、89票だった石破氏を破って第25代総裁に選出されました。安倍氏は首相を務めた06~07年以来、5年ぶりに総裁に返り咲きました。

安倍氏は総裁選後の両院議員総会で「5年前に首相を辞任した責任を胸に、政権奪還に向けて頑張りたい」と抱負を語りました。再選出馬を断念した谷垣禎一前総裁に配慮し「この3年間、野党のリーダーとして自民党を守ってくれた谷垣さんに心から感謝したい」と謝意を表明しました。

谷垣氏の任期満了に伴う今回の総裁選は9月14日に告示されました。新総裁の任期は15年9月までの3年間です。石破、安倍両氏のほか、石原伸晃幹事長(55)と町村信孝元官房長官(67)、林芳正政調会長代理(51)が立候補しました。1回目の投票結果は、3位が石原氏96票、4位が町村氏34票、5位が林氏27票でした。

地方票は9月26日午前、各都道府県連で党員・党友投票の開票作業が行われました。石破氏が過半数の165票を獲得し他候補を圧倒しました。安倍氏が87票で続き、石原氏38票、町村氏7票、林氏3票でした。

国会議員の投票は9月26日午後、党本部で行われ、投票資格のある国会議員198人のうち197人が投票しました。1回目は石原氏が58票、安倍氏が54票で、石破氏の34票を上回ったのです。町村氏は27票、林氏は24票でした。

自民党総裁選が決選投票にもつれ込んだのは40年ぶりです。決選投票は国会議員だけで行われるため地方票での石破氏の優位は直接反映されず、3位以下になった候補の支持票の多くが安倍氏に流れたのです。

瞬間君

 町村氏が会長を務める町村派に影響力を持つ森喜朗元首相や、林氏が所属する古賀派会長の古賀誠元幹事長ら派閥長老は、「脱派閥」を掲げる石破氏とは疎遠な関係にあり、石原氏が決選投票に進めば、石原氏を支援する構えをみせていた。石原氏は安倍氏に敗れたものの、「反石破」の派閥連合票が安倍氏を後押しする形になった。
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